ビジネススタートアップセミナー『学生起業からグローバル展開まで』開催報告

インキュベーション推進室学生アシスタントです。

先日開催されたビジネススタートアップセミナーのご報告をさせていただきます。

2016年度は『アントレプレナーシップとグローバルキャリア』を統一テーマとしてセミナーを行っています。第3回目の今回は、9月27日(火)ウタゴエ株式会社・代表取締役社長の園田智也様をお迎えし、『学生起業からグローバル展開まで(シリコンバレー他の海外経験談)』というテーマでご講演いただきました。

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園田氏は、2001年、早稲田大学大学院後期博士課程在籍時に起業をされています。早稲田大学岡村洋一研究室に入った後、研究室の先輩の「歌声の中に現れる母音を手がかりに楽曲を認識する研究」に触発され、「歌声」で曲を検索するシステムの開発をはじめられました。園田氏は同システムの改良を重ね、大学4年時に情報処理学会の「大会奨励賞」に選出され、1998年には世界初の歌声による曲検索システム「歌声検索」で特許を取得されました。これが『ニューヨークタイムズ』でも報じられ、各国の投資家からオファーがあり、2000年には「Zaiya.comネットベンチャーコンテスト2000」準グランプリを受賞、翌2001年には早稲田学生文化賞を受賞されていらっしゃいます。

 

園田氏は起業されてから、シリコンバレーでの活動などを通じてベンチャービジネスの最前線を走られおり、現在の主力事業である「瞬間日記」は全世界で3,000万ダウンロードを突破するなど、さらなるご活躍が期待されています。そこで今回は、園田氏の勢いそのままに、学生にパワフルな講演をしていただきました。講演時間を少し延ばしてでも語ってくれた熱血ぶりには感激です。

 

「今日はみんなからのパワーをもらいたい!」と園田氏がおっしゃって始まった講演ですが、参加者のみなさんの方がパワーをもらっていたのではないでしょうか。語り口はゆっくり穏やかなのですが、経験と自信にあふれた語りに惹きつけられます。セミナーのテーマでは「グローバル」が意識されているため、お話は日本語ですが、スライド資料は英語で、みなさんも少し引き締まった気持ちでメモをとられていました。

 

まず、学生へのメッセージとして「将来よりも入り口が大切だという視点を持ってほしい」とおっしゃっていました。将来の計画では、ついついゴールを意識しすぎてしまいますよね。とりあえずやってみる、とはよく言ったものですが、どんな形であれ物事をスタートすれば、おのずと将来の予想されるゴールも変わってくるわけですから、この視点は重要ですね。

 

“What are your daily problems?”、これがスタートアップにはとても重要な意識だと園田氏はおっしゃっていました。たまに感じる課題ではなく、毎日のように感じる課題ですね。もし、一人の方が課題を抱えているならば、他にもニーズを感じている方はいるはず、というのが起業家に大切な意識がけですね。

 

園田氏は学生起業をされているため、そのハードルと経験談もお話いただきました。学生時代には、毎週末にカフェに行きオリジナルの50 Years Roadmapを作成していたというのですから、その行動力と実現力に驚かされます。学生へのメッセージとして、起業VS就職を踏まえた上での、起業する際のハードルと解決策について、「お金・コネ・経験」の3点を挙げられました。園田氏ご自身は、起業するにあたり、お金は17個のパートジョブで賄い、コネは早大生ならではの砂漠のナイフ!?となり(輝く存在ということですね!)、経験はひたすら勉強をすることで補った、と語っていました。学生のみなさんで、起業をしたいけど…と将来のことで悩まれている方は勇気をもらえたのではないでしょうか。

 

講演では、起業の本場シリコンバレー流の起業家に必要なエッセンスも教えていただきました!必聴だったのは「エレベーターピッチ」とその手法です。「これだけは覚えていってほしい」と園田氏も熱を入れていました。ピッチは、起業家が投資家に資金を投資してもらえるよう短時間のプレゼンを行うものですが、エレベーターピッチは、それよりもさらに短い「エレベーターの中で投資家と乗り合わせて、目的階に着くまでのほんの短い間ぐらいの時間で、投資につながるようなプレゼンをすること」という意味です。そうした一瞬にもチャンスが潜んでいるというシリコンバレー発の興味深い手法です。

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園田氏が投げかけた問いは、「次うちエレベーターピッチで投資家に伝えるべき最も重要なものは?」、A. Technology B. Problem C. Team。さあ、みなさんも考えてみてください!起業アイデアや事業環境により、重要なものは様々なので、どの選択肢も間違いではありません。それでも、エレベーターピッチでは投資家はお金につながる事業に期待します。そこで伝えるべきこととは…園田氏がスタートアップに必要だとおっしゃる言葉を思い出してみてください。“What are your daily problems?”、もうおわかりですね!今回学んだことを活かして、起業を志す学生がでてきたら嬉しいですね。

 

インキュベーションセンターでは、ビジネススタートアップセミナーの他にもイベントを開催しています。企業に関心のある学生は以下のコンテストへの参加も募集しています!「第19回早稲田大学ビジネスプランコンテスト」(応募締切10月5日13:00必着)

「第7回早稲田大学アプリケーションコンテスト」(応募説明会10月14日開催、応募締切11月15日13:00必着)

詳しくはインキュベーション推進室HPやFacebookページをご覧ください。随時イベントの告知なども行っております。