今後期待されるICTビジネスとは 〜2011年度第10回入居者交流会レポート〜

インキュベーションセンタースタッフです。暦の上ではとっくに春なのですが、相変わらず寒い日が続いています。場所によってはいまだに大雪に見舞われているなど、今年の冬は妙に厳しいようです。それでも朝夕には日が長くなっており、春が近づいていることは確かなようです。

さて、さる2月24日(金)、2011年度第10回となるインキュベーションセンター入居者交流会を開催しましたので、そのレポートをお送りします。今回のセミナーでは「インターネットが創造するイノベーションの可能性について」というテーマで、株式会社サイバーエージェント・ベンチャーズ 代表取締役社長 田島聡一氏に講演を行っていただきました。

田島氏は、銀行勤務ののちに株式会社サイバーエージェントに入社。2005年7月よりベンチャーキャピタル事業に従事し、多数の投資を手がけています。2011年12月には、早稲田大学ビジネスプランコンテスト最終発表会での審査員も務めています。またサイバーエージェント・ベンチャーズは、この2月22日には日本最大規模となるインキュベーションオフィスを開設するなど(プレスリリース)、ICTスタートアップベンチャー企業の支援をさまざまな形で展開しています。

会社紹介ののち、田島社長はネットビジネスにおける有望分野について説明しました。あらゆるもののデジタル化/オンライン化による産業構造の変革、デジタルネイティブ世代の増加に伴い今後10年でユーザーの消費行動が変化、モバイルでもグローバルビジネスが可能といった点を理由に、ネットビジネスに大きなビジネスチャンスが存在していることを強調。現在起きている、あるいはこれから起きていく変化とチャンスをフェーズごとに説明したうえで、世界を変えるビジネスを一緒に創ろうと語りました。最後には、サイバーエージェントが主催するモックプランコンテストを紹介、優秀なモバイルアプリの開発を募りました。学生を中心とした参加者は、熱心にメモを取って聞き入っていました。

田島氏による講演

▲田島氏による講演

続いてネットワーキングイベントが行われ、参加者同士の意見交換がなされ、約45名の参加がありました。今回はICTベンチャーを目指す学生を主対象としていたこともあって学生の参加が非常に多く、入居企業や会員企業との間のやり取りも、盛んに行われていました。

ネットワーキングイベント

▲ネットワーキングイベント

次回の交流会については、2012年3月23日(金)に開催する予定です。詳細が決まりしだい、あらためてご案内します。

インキュベーションセンターへのアクセス

インキュベーションセンタースタッフです。インキュベーションセンターは早稲田大学早稲田キャンパスの北西側にあり、鉄道(都電を除く)の最寄り駅である地下鉄東西線早稲田駅から歩くと、おおむね7〜10分を要します。このため、高田馬場方面からお越しの場合は、路線バスのご利用がお勧めです(飯64または上69系統で「甘泉園公園前」下車すぐ)。インキュベーションセンターには駐車場はありませんので、公共交通機関のご利用をお願いしています。

それでも、大きい荷物をお持ちになるなど、自動車の利用が不可欠な場合もあるかと思います。この場合は、インキュベーションセンター近くにあるコインパーキングをご利用ください(いずれも学校法人早稲田大学とは関係ありません)。先日、インキュベーションセンターと新目白通りはす向かいの位置に新しくコインパーキングが開業し、ここがいちばん便利でしょう。

インキュベーションセンター近くのコインパーキング

▲インキュベーションセンター近くのコインパーキング。出入りは東行き方面(左奥→右手前)からとなります

なお、インキュベーションセンター正面を東西に結ぶ新目白通りには、都電荒川線の電車が走っているため、特に右折の際には注意が必要です(電車の進路を妨げてクラクションを鳴らされる自動車をときどき見かけます)。また、新目白通りのセンターより東側の区間は、転回禁止になっています。Uターンする場合は、いったん脇道に入るか、西側の区間で行うことになります。

重ねて申し上げますが、インキュベーションセンターには駐車場はありませんので、原則として公共交通機関をご利用いただきますよう、お願い申し上げます。なお、高田馬場駅からタクシーにてお越しの方は「早稲田通りを神楽坂方面(東側)へ進み、西早稲田交差点を左折して突き当たりの交差点まで」とご指定ください。

なお、インキュベーション推進室では、アクセスマップをPC版スマートフォン版の2つのWebページでご用意しています。あらかじめご確認のうえお越しください。

学生コミュニティ会員が 「学生起業家選手権」優秀賞受賞!

インキュベーションセンタースタッフです。

2月5日(日)に行われた東京都主催の「学生起業家選手権」にて、早稲田大学に在籍する吉藤健太朗さん(創造理工学部総合機械工学科5年)の「福祉・メンタルヘルスを目的とする対孤独用コミュニケーションロボット」が優秀賞とオーディエンス賞に選ばれました。

吉藤さんのアイデアは、病院や自宅からWebを経由してロボットを遠隔操作し、自らの分身のように離れた位置にいる人とコミュニケーションを行うというもの。ロボットにカメラやマイクなどを内蔵することで、ユーザーがあたかもそこにいるかのように会話をすることができます。吉藤さんは、日刊工業新聞社主催「第8回キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)東京」のビジネスプランコンテストでも大賞を受賞しており、目下のところ学生向けビジネスプランコンテストの受賞を総なめしています。

現在は「オリィ研究所」代表として、インキュベーションコミュニティ会員として活動しています。

活動盛んな会員ベンチャー!(7)「サロナ(Salonat)」

インキュベーションセンタースタッフです。インキュベーションセンターのオープンスペースなどを活用してビジネスに取り組んでいるベンチャー企業はさまざまですが、今回は2012年12月に開催された「第14回早稲田大学ビジネスプランコンテスト」で優勝を果たした、サロナ(Salonat)をご紹介します。

サロナ(Salonat)は、美容師と顧客に対し、Webを通じてさまざまな情報のやり取りを可能とするサービスの開発を行っている学生ベンチャー企業。美容業界に対してWebコンサルを行い、メーカーと美容室、消費者との間のオンライン販売も検討しています。

開発に取り組むサロナのメンバー

▲開発に取り組むサロナのメンバー

美容師をはじめ腕一本で活動している人たちに対し、あらたなビジネスチャンスを提供していきます。ほぼ毎日のようにインキュベーションセンターで開発に取り組んでおり、将来が期待できます。


■COMPANY PROFILE■

サロナ(Salonat)

代表:白石 真

(早稲田大学 社会科学部5年)

メンバー:霜田 愛美

(早稲田大学大学院 先進理工学研究科 電気・情報生命専攻 修士課程1年)

ITベンチャーを目指す学生へのメッセージをお送りします! 第10回入居者セミナー(2月24日)開催のご案内

インキュベーションセンタースタッフです。入学試験が本格的に始まり、お昼休みにも学生の姿がぱったり見えなくなりました。おかげでゆったりした店舗で食事を取れます。お店に取っては辛い時期ですが、また4月になるといっぱいになるのでしょう。繁閑の差が大きいのは、学生街ならではといえます。

さて、第10回を数える2月の入居者セミナーでは、株式会社サイバーエージェント・ベンチャーズ 代表取締役社長、田島聡一氏を講師としたセミナーを開催します。

田島氏は2011年12月に実施した第14回早稲田大学ビジネスプランコンテストでも審査員を担当しており、早稲田大学の学生がどのようなパワーとポテンシャルを持っているか、そしてどのような期待を持てるかを感じたうえでの講演となります。若いチカラを活かしたIT企業の発掘と育成に注力している田島氏の話は、ITベンチャーを志す人には大きな刺激になるはず。ITベンチャーとして成長したい!と思う学生のみなさま、ぜひともご参加ください。


開催概要

件名 インキュベーションセンター 入居者交流会
主催 早稲田大学インキュベーション推進室
日時 2012年2月24日(金) 17:30〜19:00
(18:00から交流会)
内容 講師:株式会社サイバーエージェント・ベンチャーズ
代表取締役社長 田島聡一氏
「インターネットが創造するイノベーションの可能性について」
会場 インキュベーションセンター オープンスペース
参加対象 ITベンチャーを目指す早稲田大学学生(学部学生、大学院生、若手研究者)
入居者、コミュニティ会員、ゲスト、推進室関係者 ほか
定員 30名程度

参加申込みにあたっては、事前の参加予約が必要です。お手数ですが、参加ご希望者名、ご所属(早稲田大学学生は、学部学科名または研究科名と学籍番号。他大学の学生は、学校名等および学部学科名または研究科名等。それ以外の方は職業および役職)、ご連絡先(電話番号および電子メールアドレス)をご記入のうえ、タイトルを「2月入居者交流会」として、インキュベーション推進室事務局まで電子メールにてご連絡ください。折り返し、推進室事務所よりご案内差し上げます。ご予約がない場合、また定員に達した場合には、原則として入場をお断りいたしますので、あらかじめご承知おきください。

こんな“仕事”をしてる人と取引したいですか?

インキュベーションセンタースタッフです。インキュベーションセンターのオープンスペースやシェアードブースでは、早稲田大学に在籍する学生さんを中心として、起業に真剣に取り組んでいる人の姿がいつも見られます。ところが、スタッフとして、ときおり“気になる光景”を目にすることがあります。

以下の写真をごらんください。

センター内の写真

▲センター内の写真

いつも書類やPCに向かってばかりでは疲れますし、時おりリフレッシュのため散歩したりするのは、健康面だけでなく業務効率の面からみても有用なのはいうまでもありません。しかし、このようにいろんなものをテーブルの上に置きっぱなしにして離席している人を、しばしば目にします。

カバンやコートをテーブルの上に乗せること自体がマナー違反ではありますが、それ以前の問題として、書類、携帯電話やPDA、PC(それもログインした状態)、そして(一見しては何が入っているかわからない)カバンをそのまま放置。情報漏洩やセキュリティなどという概念を持ち出すまでもなく、何をしてもお好きにどうぞ、という状態にしか見えません。

仕事に取り組んでいる人は、がんばっているという意識なのでしょう。しかし、こんな“仕事”をしている人と、取引したいという気になるでしょうか? 依頼した案件がだだ漏れになるかもしれないですし、そもそも個室オフィスでもないところでモノを広げるような企業では、クライアントの信頼が揺らいでも仕方ないでしょう。

そもそも、このように物品が放置された状態のまま離席されると、スタッフとしてもそちらに注意を払わざるをえず、正直なところかなりの負担になるのです。

治安のよさを口実にズボラをするのはやめましょう。インキュベーションコミュニティ会員には、個別のロッカーをご用意しておりますので、それをご利用ください。

なお、本日の更新で掲載した写真は、レイアウトは実際にスタッフが目撃したとおりのもので、個別のモノは事務所の備品およびスタッフの私物で構成しています。

「第8回キャンパスベンチャーグランプリ東京」表彰式レポート

インキュベーションセンタースタッフです。1月17日でご案内した、「第8回キャンパスベンチャーグランプリ(CVG)東京」(主催:CVG東京実行委員会、共催:日刊工業新聞社、りそな銀行)の表彰式が2月6日、九段のホテルグランドパレスで開催されました。

表彰式では、実行委員の紹介、主催者および経済産業省 関東経済産業局長の挨拶ののち、受賞者の表彰が順次行われました。東京大会最優秀となるCVG東京大賞を受賞した吉藤健太朗さん(早稲田大学創造理工学部総合機械工学科5年)は、最後に賞状と賞金を受け取りました。

賞状と賞金を受ける吉藤さん

▲賞状と賞金を受ける吉藤さん

表彰を受けたのち、受賞者を代表して吉藤さんが挨拶に立ちました。吉藤さんは、自身が病弱で学校へなかなか通えなかったことから、身動きが取れず孤独感を味わう人が遠隔操作をできるロボットを通じて、人々がコミュニケーションを取れることを提案。その背景には、彼が持っているものづくりに向けての熱い情熱、そして喜んでもらえるものを実際に製品化することへの強い意欲が感じられました。

受賞者を代表して挨拶する吉藤さん

▲受賞者を代表して挨拶する吉藤さん

東京大会の上位2者(吉藤さんともう1者)は、3月8日に開催される全国大会に参加し、日本全国各地域で上位に進出したビジネスプランの提案者と競うことになります。2009年度、2010年度と、これまで2年連続で早稲田大学の学生が最優秀賞(いずれも経済産業大臣賞)を受賞していますが、吉藤さんはどのように評価されるのでしょうか。期待が高まります。

全員集合

▲全員集合

入居ベンチャー「QXD」が担当した映画作品が大ヒット!

インキュベーションセンター入居ベンチャーであるクオリティ エクスペリエンス デザイン(QXD)が3D化を担当した映画「friends もののけ島のナキ」(2011年12月17日より上映中)が、観客動員数100万人を突破しました(詳細情報)。

映画そのものの評価もさることながら、注目すべきは3D映像の品質。この映画は3Dと2Dの双方で上映されましたが、51%以上の人が3Dで鑑賞したとのこと。この数字は決して物珍しさのみによるものではないでしょう。

次にはどんなヒット作を手がけることになるのか、楽しみです。

投資家は企業をこのように評価します 〜2011年度第9回入居者交流会レポート〜

インキュベーションセンタースタッフです。前回の更新でもご案内したとおり、来週からはいよいよ早稲田キャンパスでも入学試験が始まります。そのためか、キャンパス周辺を闊歩している学生も心なしかその数を減らしており、その一方で大学の教職員が北風をまといつつ走り回っている毎日。インキュベーションセンター自体は早稲田キャンパス本体と少し離れているため、試験期間中も通常どおりご利用いただけますが、試験会場周辺では大きな音などを立てないようにお願いします。

さて、さる1月27日(金)、2011年度第9回となるインキュベーションセンター入居者交流会を開催しましたので、そのレポートをお送りします。今回のセミナーでは「株式投資から見た魅力的な成長企業とは」というテーマで、早稲田大学理工学術院 笠原研究室で客員研究員を務める、山下関哉氏に講演を行っていただきました。

山下氏は、かつてはJavaプログラミングの技術を活用したITベンチャーを経営していた経験があります。現在は金融工学を専攻する研究者として、投資家の視点で企業を分析、判断しています。企業を経営する立場、企業に投資する立場の両方を経験しているわけです。

株式会社とは、資金を株式という形にすることで、その持ち主たる株主から、経営執行権を経営者(取締役など)に委任するという形態を取る法人形態といえます。当然ながら、株式を保有する=投資を行う立場から見れば、企業価値=株式価額が向上する企業が望ましいわけですが、そのような企業であるかについて、投資家はどのような視点で見ているのか。経営者視点、あるいはスタートアップ時点での投資家(VCなど)の視点に留まらず、中長期的な視点での企業の成長に関する視点は、ベンチャー企業経営者もなかなか意識する機会が少なく、参加者は熱心にメモを取っていました。

山下氏による講演

▲山下氏による講演

続いてネットワーキングイベントが行われ、参加者同士の意見交換がなされ、約35名の参加がありました。学生の参加も多く、また入居企業や会員企業のメンバーも、山下氏に盛んに質問などを行っていました。

ネットワーキングイベント

▲ネットワーキングイベント

次回の交流会については、2012年2月24日(金)に開催する予定です。詳細が決まりしだい、あらためてご案内します。