迷惑メールはダメ! 法令遵守と企業倫理の確立を

ベンチャー企業に限らず、事業活動の際に電子メールを利用して自社製品などの広告を配信することがあります。しかし、受信者が事前に承諾していない電子メール広告を送信することは、法令で禁止されています(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律、特定商取引に関する法律)。違法に電子メールを配信した場合、受信した人からの申し出により、総務大臣または内閣総理大臣により行政処分が下されることになります。また、文面などから悪質であると判断される場合は、警察が直接検挙することも可能で、この場合は刑事罰の対象となります。

「中身が有用だから多少のことは目をつぶってくれるだろう」「100人中99人までは喜ぶに違いないから大丈夫だ」そういった考えは、電子メールの受信で迷惑を被る人の存在を認めない、あまりにも傲慢なものです。法令遵守は当然ですが、それ以前に、ビジネスを展開するうえで社会的に求められる企業倫理の確立が、事業継続の必須要件です。事業の過程でとっているアクションが、顧客や第三者にどのような影響を及ぼすか。そういった配慮は、経営者のみならず社会人として、当然に求められるものです。

法令に違反する行為を行うことで、事業の進捗が困難になるだけでなく、その事業を運営していた個人の信用も失墜することになります。学生によるベンチャー企業がこういった不祥事を起こした場合、顧客はもちろん、ともに汗をかいてきた従業員、指導にあたってきた教職員など、広い範囲の人に取り返しのつかない迷惑をかけることになります。

なお、早稲田大学インキュベーション推進室では、上の考えに基づき、入居しているベンチャー企業、コミュニティ会員として活動しているベンチャー企業に対し、法令遵守と企業倫理確立を求め、指導にあたってまいります。また、入居者、会員のみなさまにつきましても、法令遵守だけでなく、早稲田大学で活動しているということの意味をかみしめ、大学の看板を背負って事業を展開していることを意識して活動を行っていただきます。

研究者が語る環境ビジネス 〜環境系ベンチャーによるイベント第2回レポート〜

インキュベーションセンタースタッフです。台風が日本列島をかすめてからというもの、暑い日もあれば涼しい日もあるという、なんとも落ち着きのない日が続いています。場所によってはセミが鳴き始めましたが、インキュベーションセンターのまわりはまだまだ静かです。もっとも、期末試験が近いこともあって、学生のみなさんが賑やかではありますが。

さて、さる7月20日(水)、環境系ベンチャー企業3社が合同で行うイベント「第2回GEPセミナー」が開催されましたので、そのレポートをお送りします(第1回のレポートは6月23日の記事をごらんください)。今回も、インキュベーションセンターのオープンスペースにて行われました。

イベントを運営したのは前回と同様、コミュニティ会員である株式会社早稲田環境研究所(代表取締役:中嶋崇史氏=大学院環境・エネルギー研究科博士課程在籍中)、同じくコミュニティ会員である早稲田国際環境有限会社(代表取締役:胡浩氏=大学院環境・エネルギー研究科研究助手)、そして入居企業である株式会社グローバルエコシステム(代表取締役:清水康氏=大学院環境・エネルギー研究科博士課程在籍中)の3社です。

今回は、3社の取締役をつとめるかたわら、埼玉県環境エネルギー統括参与でもある、小野田弘士准教授(早稲田大学環境総合研究センター)が「産学官連携からみた環境ビジネス」と題して講演を行いました。今回も多くの来客があり、小野田准教授の話に聞き入っていました。

小野田弘士准教授

▲小野田弘士准教授

第3回セミナーは、8月24日実施予定。すでに以下のWebサイトで申込受付も始まっていますので、興味のある方はぜひご参加ください。

側面支援の立場からの経験が聞けます! 第3回入居者セミナー(7月29日)開催のご案内

月末恒例となりました入居者セミナー、今年度はいよいよ第3回となります。今回は、ベンチャー企業や中小企業の法務支援に精通している、クレア法律事務所弁護士 鈴木理晶氏をお招きし、「ベンチャー支援の体験を語る」というテーマで講演をおこなっていただきます。

ベンチャーの実務にはさまざまな側面があり、現場で関わった人の体験は貴重なもの。しかし、成功した経験、あるいは失敗した経験は、当人であればこその苦労があるとはいえ、客観視するのはなかなか難しいものです。その点、ベンチャー支援の立場から、側面支援に徹してきた方の観てきたものは、現場の体験談とはまた違った、説得力のある、よい判断材料になるでしょう。ベンチャー企業の成功した例、失敗した例、いろいろな面をごらんになりたいと思われる方、ぜひともご参加ください。


開催概要

件名 インキュベーションセンター 入居者交流会
主催 早稲田大学インキュベーション推進室
日時 2011年7月29日(金) 17:30〜19:00
(18:00から交流会)
内容 講師:クレア法律事務所 弁護士 鈴木理晶氏
「ベンチャー支援の体験を語る」
会場 インキュベーションセンター オープンスペース
参加対象 入居者、コミュニティ会員、ゲスト、推進室関係者 ほか
定員 30名程度

参加申込みにあたっては、事前の参加予約が必要です。お手数ですが、参加ご希望者名、ご所属(会社名、学校名等および役職)、ご連絡先(電話番号および電子メールアドレス)をご記入のうえ、タイトルを「入居者交流会希望」として、インキュベーション推進室事務局まで電子メールにてご連絡ください。折り返し、推進室事務所よりご案内差し上げます。ご予約がない場合、また定員に達した場合には入場をお断りする場合もありますので、ご了承ください。

第2回 環境ビジネスセミナーのご案内

インキュベーションセンタースタッフです。大型で強い台風6号の接近中で、時折雨が激しく降っております。

さて、今回は7月20日(水)にインキュベーションセンターで開催される、環境ビジネスに関わる事業者(企業、研究機関など)の連携を目指すネットワークプラットフォーム「GEP(Global Eco-business Platform)」の第2回 環境ビジネスセミナーをご案内します。

このGEPは、早稲田大学インキュベーションセンター入居企業である株式会社グローバルエコシステム、インキュベーションコミュニティ会員である株式会社早稲田環境研究所、同じくコミュニティ会員である早稲田国際環境有限会社の3社が共同で運営するもの。環境ビジネスに関わる幅広い事業者のネットワークをつくり、そこにメーカーやサプライヤー、販売代理店などを巻き込んでいくことで、環境ビジネスを展開するうえで起きるさまざまな課題を解決しようという取り組みです。

具体的には、環境ビジネスセミナーやシンポジウムの開催、メールマガジンによる環境ビジネス情報の提供、環境商材と販売代理店とのマッチングなど、さまざまなサービスメニューを提供します。また、助成金や補助金の申請書作成、コンサルティング・マーケティング支援など、多様なオプションメニューもあります。

7/20(水)開催 第2回環境ビジネスプラットフォームGEPセミナー案内ページ

今回は、早稲田情報技術研究所の創業者で、3社の取締役を務める小野田弘士氏(早稲田大学環境総合研究センター准教授)も参加し、同氏による講演もあります。興味のある方は、ぜひご参加ください。

早稲田大学の学生起業家、かく語りき 〜「第1回 ベンチャーやろうぜ!」開催レポート〜

これまで早稲田大学インキュベーション推進室では、理工系の学生を主な対象として、起業意欲を喚起するイベントを行ってきました。2011年度の第1回となる本イベントでは、理工学術院がある西早稲田キャンパスで、起業経験者によるパネルディスカッションを行い、理工系の学生が抱いている疑問や関心に対して、適切な回答を与える機会を設けることを主眼としました。

イベントの実施にあたっては、インキュベーション推進室と博士キャリアセンターの共催にて開催。63号館2階の03会議室にて、事前申込制で応募を募りました。

当日の参加者は30名を超えました。会場は西早稲田キャンパスでしたが、理工系以外の学生参加もおり、また本学を卒業した社会人など、幅広い層からの参加がありました。なお、申込後の欠席者はわずか1名と、学生を対象とした参加型イベントとしてはきわめて高い出席率となりました。

会場風景

▲多数の出席者があり、会場は盛況でした

事務局による案内ののち、パネリストとして、モデレータ役を務める須田仁之きみゆき(株式会社アエリア取締役、商学部1996年卒)、桂大介(株式会社リブセンス取締役、理工学部経営システム工学科2008年卒)、山本圭太(株式会社携帯スタディ王国代表取締役、大学院国際情報通信研究科修士課程在学中)の三氏がそれぞれ自己紹介を行いました。

須田氏はオンラインゲーム事業等の多くのベンチャー企業の立ち上げや経営に携わり、その経験を基に、早稲田大学インキュベーションセンターで起業の準備や事業展開を行っている学生ベンチャーへのアドバイスを行っていま。また、2011年5月に開催した入居者交流会の講師も務めました(5月31日の記事をご参照ください)。

桂氏は高校生のときにWeb技術を活用して個人事業を行った経験の持ち主。同氏が取締役を務めるリブセンスは、同社代表の村上太一氏(政治経済学部2009年卒)らとともに大学生3名でインターネットメディアの運営事業の同社を2006年に設立、2008年8月まで早稲田大学インキュベーションセンターで事業に取り組んでいました。アルバイト情報サイト「ジョブセンス」の運営事業で急成長し、現在、オフィスを渋谷に構えています。

山本氏は、携帯電話を利用した学習サービスの開発に取り組む一方でIPA(情報処理推進機構)の「未踏IT人材発掘・育成事業」に採択され、2009年には携帯スタディ王国を設立。各種ビジネスプランコンテストで多くの受賞歴を持ちます。現在は、早稲田大学インキュベーションセンターで事業を展開しています。

桂氏と山本氏がそれぞれ自己紹介をする過程で、モデレータの須田氏がコメントを加えたり、質問と回答がなされたりという展開になりました。須田氏の話しぶりは学生参加イベントにふさわしくフランクなもので、桂氏や山本氏も出席している学生との年齢差が小さいこともあって、穏やかな雰囲気で進みました。桂氏や山本氏がこれまで積んできた経験を語るだけではなく、ビジネスを進めてきた環境や人付き合いなど、起業経験のない学生には非常に新鮮な話題が多くあげられました。夕方という時間帯でありながら、参加者の目も生き生きとしており、積極的にメモを取る人が多く見られました。

パネリスト

▲右より、須田氏、桂氏、山本氏

パネルディスカッション終了後は、出席者からの質問に対してパネラーがこたえる、質疑応答の時間となりました。多くの学生からさまざまな質問が多用な角度から出されており、場合によっては桂氏や山本氏が回答に詰まるような質問もありました。質問には、一般論を演繹的に問うのではなく、パネラーの体験を客観的に観察したうえで当事者としての視点を尋ねるといったタイプのものが多く、実験や観察が重要な理工系学生中心らしいものだったといえます。

質問者

▲熱を帯びた質問が多数寄せられました

質疑応答終了後は解散となり、約20分の間会場を開放して、個別の質問や挨拶などの時間を設けました。パネラーと名刺交換を行ったり、あるいは参加者同士で意見交換を行ったりする光景が見られました。

「第2回」のイベントも計画中です。ご期待ください。

少しでも涼しくするために 〜インキュベーションセンターの取り組み〜

インキュベーションセンタースタッフです。各種報道でご存じのとおり、東京電力管内における大口電力需要家に対して、対昨年度比で最大電力消費量を15パーセント以上削減することが義務づけられました。早稲田大学もその対象になっていることから、さまざまな取り組みが行われています。

エアコンの設定温度を28度以上とする、離席時にはPCを省電力モードにするなど、全学的に行っている施策のほか、独自の対策として、このほどインキュベーションセンターのオープンスペースと会議室に、扇風機を導入いたしました。

扇風機を作動させることによる消費電力は、冷房を利用する場合に比べてかなり低減されます。r暑いからといって安易にエアコンの冷房に手を伸ばすのではなく、風を受けて汗を蒸発させる。なかなかスマートな方法ですね。なお、オープンスペースにご用意した扇風機は2台ですので、ほかの利用者にも配慮しながら、適宜移動してご利用ください。

また好天時には、直射日光がセンター内に入ることで室温が高くなるため、昼間でもシェードでガラスを覆っていることがあります。シェードを開けると明るくなって照明がいらないことも多いのですが、照明に要する消費電力は冷房による消費電力に比べれば微々たるもの。日差しが強い時間帯は、そのまま消費電力が多い時間帯でもありますので、ご協力をお願いします。なお、シェードで覆っていても、平日の日中であれば玄関は通常どおり出入りできます。

扇風機とシェード

▲扇風機とシェード

センターの利用者に対して、極力快適な環境をご用意しつつ、なおかつ消費電力削減のために、今後も工夫をしていきます。利用者のみなさんも、よいお知恵がありましたら、お教えくださいね。

活動盛んな会員ベンチャー!(5)「ズキューンエンターテイメント株式会社」

インキュベーションセンタースタッフです。センターに毎日のように通い、事業化できる商品開発に取り組んでいるインキュベーションコミュニティ会員もいます。本日は、そんな“熱さ真っ盛り”な会員ベンチャー、ズキューンエンターテイメントをご紹介します。

ズキューンエンターテイメントは、Android端末を中心としたスマートフォン向けのサービスを開発する企業で、富島、江中両氏の2名体制でプログラム開発を行っています。現在は写真系のアプリを開発しており、近々にリリースを予定しているほか、実験的にNFC(Near Field Communication:非接触型近距離無線通信)を活用したアプリの開発などにも取り組んでいます。

代表の富島氏は、同社を立ち上げる前、動画検索とソーシャルゲームを展開するベンチャー企業を経営していました。その当時の実績を活用し、今の事業を進めています。

ワイシャツのポケットに入る端末から、PCで使うメールを読み出したり、ビジネスアプリを活用したり、ライフログの必携ツールとして利用したり。いつも持ち歩く小さな玉手箱には、可能性がいっぱいあります。その可能性のひとつを切りひらく冒険者であるズキューンエンターテイメント。明日にはどんなアプリを出してくれるのでしょうか。目が離せません。

ズキューンエンターテイメントでは、現在はインターンを募集しているとのことです。我こそは! という方は、同社までご連絡ください。


■COMPANY PROFILE■

ズキューンエンターテイメント株式会社

代表取締役社長:富島 寛

(早稲田大学 文学部卒業)

URL:http://zkyuun.com/

起業するとき、心しておくことって何だろう? 〜2011年度第2回入居者交流会レポート〜

インキュベーションセンタースタッフです。各地で猛暑の報道があるとともに、各地で豪雨の情報が続いています。まだ日本本土を台風が直撃しているわけでもないのに、天気が荒れる日が多く、このまま梅雨末期の大雨シーズンに入るとどうなるのでしょうか。

さて6月24日(金)、2011年度第2回となるインキュベーションセンター入居者交流会を開催しましたので、そのレポートをお送りします。今回は、インキュベーションセンター入居企業「株式会社ユーザーローカル」代表取締役である伊藤将雄氏を講師に招き、「起業家として重要な資質やポイントをアドバイス」と題して講演を行っていただきました。

伊藤氏は、早稲田大学政治経済学部を卒業。在学中に「みんなの就職活動日記」を立ち上げました。出版社記者を経て大手ネットサービス会社でエンジニア・プロデューサーとして腕をふるいます。その後早稲田大学国際情報通信研究科修士課程に進学してWeb上のユーザー行動解析を研究、在学中に現在のユーザーローカルを設立しました。伊藤氏は、これまでの自分のキャリアをテンポよく紹介しつつ、要所要所で押さえるべきポイント、そして後になって思ったポイントなどを、小気味よく、またわかりやすい形で語っていました。「ベンチャーを始めるのにいちばん大事なのはお金」「早稲田というブランドにこだわったり頼ったりしては成長しない」「緻密なビジネスプランやアイデアにこだわらなくともよい」「いろいろなことに手を出しても仕方ない、ひとつのことに集中して取り組むべき」といった数々の言葉は、実体験に裏打ちされているものだけに、参加者は熱心に耳を傾けており、講演後には質問も盛んに行われました。

伊藤氏による講演

▲伊藤氏による講演

続いてネットワーキングイベントが行われ、参加者同士の意見交換がなされました。当日の参加者は約30名で、コミュニケーションを取るのに最適な人数。前回と講演テーマが近いこともあって、参加者には学生が多かったほか、起業経験のある社会人も多く、議論に加わっていました。

ネットワークイベントの風景

▲ネットワークイベントの風景

起業するにあたり注意するポイントは、人によってさまざまでしょう。浮ついた気持ちを抑えるべきという人もいるでしょうし、精神論で押していけという人もいるかもしれません。しかし、正解を求めて右往左往するのではなく、そういったアドバイスを解ではなく、あくまでもヒントとして受けとめてほしいと思います。

7月の入居者交流会は、29日(金)に実施予定です。詳細については決定しだい、このブログや早稲田大学インキュベーション推進室Webサイトにてご案内します。ご期待ください。