起業家が講師の「シルマン・ハイテクベンチャー講座」

シニアコンサルタントの清水です。本日は、2010年10月19日に行われた早稲田大学大学院商学研究科・オープン教育科目「シルマン・ハイテクベンチャー講座」(担当教員:大江建教授)について報告します(講座の概要については、9月21日の案内をご参照ください)。

この講座は、米国コグネックス社の創業者であるロバート・J・シルマン博士の寄付によるシルマンホールの開設を記念して始まった講座です。起業家や経営者、起業にかかわるスペシャリストを招き講義を行ないます。今回は、早稲田大学インキュベーション推進室シニアコンサルタントとして私がベンチャー起業論を、起業のファイナンスとEXIT(投資した資金の回収)についてをアドバンストアイ株式会社の杉本さんが講義を行ないました。

早稲田大学インキュベーション推進室シニアコンサルタント 清水康(左)、アドバンストアイ(株) 取締役 杉本仁志さん(右)

▲早稲田大学インキュベーション推進室シニアコンサルタント 清水康(左)、アドバンストアイ(株) 取締役 杉本仁志さん(右)

その後、早稲田大学インキュベーションセンター入居企業の代表取締役のお二人、株式会社クオリティエクスペリエンスデザインの太田啓路社長、ウタゴエ株式会社の園田智也社長に、起業体験を語っていただきました。

(株)クオリティ エクスペリエンス デザイン 代表取締役社長 太田啓路さん(左)、ウタゴエ(株)代表取締役社長 園田智也さん(右)

▲(株)クオリティ エクスペリエンス デザイン 代表取締役社長 太田啓路さん(左)、ウタゴエ(株)代表取締役社長 園田智也さん(右)

お二人ともに早稲田大学の出身者で、大学で行った研究を元に起業されているため、学生も熱心に聴きこんでいました。特に太田社長が3Dを事業に選んだ経緯や、園田社長がシリコンバレーで起業したウラ話など、特に学生の興味を引いたようです。

こうした起業家のリアルな話を学生に伝える機会を大事にしていきたいと思います。

海外でもベンチャー支援! 第7回交流会実施レポート

インキュベーションセンタースタッフです。秋の長雨シーズンに入り、行き交う人が身にまとう衣類も日々厚めのものへと変わっています。

さて、入居者およびコミュニティ会員を主な対象とした第7回の交流会を、10月15日(金)に開催しましたので、その様子をレポートします。

今回の入居者交流会では、韓国技術ベンチャー財団 東京事務所長の金顯鍾氏にお越しいただき、「韓国技術ベンチャー財団紹介」と題して、講演が行われました。韓国技術ベンチャー財団は、韓国中小・ベンチャー産業の活性化などを目的として設立された非営利財団法人で、韓国の中小企業やベンチャー企業を支援しているほか、韓国外への進出支援も行っています。2003年に開設された東京事務所は日本における拠点で、日本にいる7名の諮問委員の1名には、早稲田大学インキュベーション推進室長の大江建教授が就いています。

金氏は、日本および韓国の間の支援事業のシステムやフローを具体的に説明し、日韓両国に配置する技術コーディネーターの活動例や、商談の際に英語を介さず日本語および韓国語への翻訳を行うことでスムーズな連携が可能になる例などを示し、両国間のビジネスの実情などについても触れました。日本との連携を探る外国財団担当者による講演とあって、参加者は説明に対して興味深く聞き入っていました。なお、講演はすべて日本語で行われました。

金顯鍾氏による講演

▲金顯鍾氏による講演

続いてネットワーキングイベントが行われ、アントレプレナー同士の意見交換がなされました。当日の参加者は約30名で、オフィススペース(個室)入居者やインキュベーションコミュニティ会員を中心に、日本政策金融公庫担当者、新聞社社員、ベンチャーキャピタル担当者、早稲田大学学生など、さまざまの業種の方が一同に会しました。海外市場への展開は企業経営者にも重要なテーマでもあり、ネットワーキングイベントではさまざまな質疑応答がなされました。なお、ネットワーキングイベントの最後には、大江室長より金事務所長へ記念品が贈呈されました。

ラストに大江室長より記念品を贈呈

▲ラストに大江室長より記念品を贈呈

まもなく11月。学生が運営する「早稲田祭」や「理工展」に負けないように…というわけではありませんが、インキュベーション推進室でも、一週間丸ごとベンチャー支援イベントとなる“Global Entrepreneurship Week 2010 in WASEDA”を実施します。その最終日には、早稲田大学ビジネスプランコンテストの最終発表会もあります。イベントの詳細はのちほどあらためてご案内しますので、ぜひご期待ください。

入居ベンチャーお引っ越しレポート

インキュベーションセンタースタッフです。朝起きて頭上を見ると、天にきらめくオリオン座。涼しくなっていくと、カラダを動かすにもアタマを動かすにも、絶好のコンディションになります。これでもう少し、天気が落ち着いてくれればありがたいのですが。

インキュベーションセンターに入居している企業のうち、順調に事業を拡大していくと、スタッフを増員したり設備を増強したりすることになります。その結果、もっと広いオフィスに移転します。この際、インキュベーションセンターのなかにたまたま広い空きスペースが出ればよいのですが、そうタイミングよく空きが出ることはあまりありません。しかし、いい具合に“タイミングよく空きが出”たときにオフィスを移転したのが、入居ベンチャーのクオリティ エクスペリエンス デザイン(以下、QXD)です。

QXDは、早稲田大学国際情報通信研究科の河合隆史教授が立ち上げたベンチャー企業。2D画像から高品質な3D画像に変換する技術を核としたビジネスを展開しており、現在は河合研究室出身の太田啓路氏(博士・国際情報通信研究科研究員)が代表を務めています。具体的な紹介は、7月21日に掲載した紹介記事をごらんください。さて、そのQXDのお引っ越し現場(9月29日)を見てまいりましたので、そのレポートをお届けします。

ただいま移転中

▲ただいま移転中。大部屋ですっきりしたレイアウトが可能に (9月29日)

これまで、09室と10室に入居していたQXDですが、02室と03室に移転。この結果、インキュベーションセンターでいちばん大きい部屋に移ったことになり、これまで苦労していたスペースの確保がずいぶん楽になりました。また、映像技術が事業の中核となるため、クライアントに成果を見せるための試写室まで完備。早稲田大学の研究者が生んだ技術が、ここまで事業を広げていくわけで、頼もしいかぎりです。

全員集合

▲QXDスタッフ全員集合。前列左が河合教授、前列中央が太田社長 (9月29日)

映像関連業界をはじめ、いろいろな企業からの引き合いがある同社。今後もますます飛躍が期待できます。

海の向こうのビジネス展開に刮目! 第7回入居者セミナー「韓国技術ベンチャー財団紹介」のご案内

インキュベーション推進室では、入居者を主な対象としたセミナーを定期的に開催しております。10月15日に開催する第7回セミナーは、韓国技術ベンチャー財団の東京事務所長をインキュベーションセンターにお招きし、韓国のベンチャーについて語っていただきます。

ビジネスに必要となる情報は、多方面にさまざまなアンテナを広げていればこそ、得ることができるもの。自分とは違うフィールドからみた“別の現場”に触れることで、自分の動きを相対化して見直すこともできるでしょう。そんな、刺激的な“出会い”の場へ、ご案内します。ふるってご参加ください!


開催概要

件名 インキュベーションセンター 第7回 入居者交流会
主催 早稲田大学インキュベーション推進室
日時 2010年10月15日(金) 17:30〜19:00
(18:00から交流会)
内容 韓国ビジネスセミナー
講師:韓国技術ベンチャー財団 東京事務所長 金顯鍾氏
「韓国技術ベンチャー財団紹介」
会場 インキュベーションセンター オープンスペース
参加対象 入居者、コミュニティ会員、ゲスト、推進室関係者 ほか
定員 30名程度

なお、参加申込みにあたっては、事前の参加予約申込みが必要となります。お手数ですが、参加ご希望者名、ご所属(会社名・学校名等および役職)、ご連絡先(電話番号および電子メールアドレス)をご記入のうえ、タイトルを「入居者交流会希望」として、インキュベーション推進室まで電子メールにてご連絡ください。折り返し、推進室事務所よりご案内差し上げます。

議論に講演に東奔西走! 韓国出張レポート

早稲田大学インキュベーション推進室長の大江建です。さる9月29日から10月1日までの3日間、韓国科学技術情報研究所(KISTI:Korean Institute of Science and Technology Information)より招待を受け、早稲田大学研究推進部の薮調査役と私の2人で、同研究所を訪問しましたので、そのレポートをお届けします。

▲KISTIのスタッフと記念撮影

招待の趣旨は、大きく分けて三つ。第一は、早稲田大学と、KISTIや、私が諮問委員を務めている韓国技術ベンチャー財団との提携の可能性について話し合うこと。第二は、研究開発プロジェクトの評価方法や事業性の評価方法について、意見を交換すること。第三は、私が現地で2つの講演を行うことです。

講演については、かつて私が開発した事業評価方法「BMO」について、KISTIの産業情報分析室員15人を対象に講演し、利用方法について意見交換をしました。また、研究開発評価方法「STAR」について、KISTIの研究員、ベンチャー企業の経営者、そして大企業の経営企画担当者など70人に対して講演し、質疑応答を行いました。

ワセダの学生力をご覧じろ! 早大学生発ベンチャー数は国内トップです

インキュベーションセンタースタッフです。涼しくなったのはいいものの、東京は雨の日が急に増え、衣替えの時期だというのに洗濯物の処置にアタマを使います。おかげで、大学から帰宅するとまっさきに洗濯機に向かうようになってしまいました。

さて、日本経済新聞(9月16日)や毎日新聞(9月21日)でも報じられましたが、文部科学省の附属研究機関である科学技術政策研究所によって、大学等におけるベンチャーの設立状況と産学連携・ベンチャー活動に関する調査が行われ、その報告が公開されました。ただし、調査対象期間が2008年度といささか古く、その2008年9月にリーマン・ブラザーズが経営破綻するなど経営状況が大きく変動しており、が必ずしも現状を適確に反映しているわけではない点、ご注意ください。

内容の詳細については、実際の報告書がWeb上で公開されているのでそれをごらんいただくとして。注目したいのは、早稲田大学における学生発ベンチャーの多さです。早稲田大学学生ベンチャーの数は48で、これは日本国内の各大学で1位。2位の東京大、京都大がいずれも26ですから、その倍近い学生ベンチャーがうまれたことになります。学生の柔軟な発想とあふれる行動力が、この数字を生んだものと思います。後期の授業が始まったこともあって、インキュベーションセンターにも、毎日のようにさまざまなビジネスアイデアをもった学生が訪れ、またビジネスの打合せなどを行っています。

▲報告書掲載Webページ(画像からWebページにリンクしています)

これまでにもご紹介してきたとおり、早稲田大学では起業家養成のための教育プログラムをいろいろ用意しています。熱い仲間たちとの切磋琢磨は、ほかでは決して得ることのないものです。起業を目指すみなさん、都の西北に集まりましょう! インキュベーションセンタースタッフ一同、応援します。