年末年始の閉室について

早稲田大学インキュベーション推進室は2013年12月28日(土)~2014年1月5日(日)の間、閉室させていただきます。
2013年も皆様には大変お世話になりありがとうございました。2014年も引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。

こんな“仕事”をしてる人と取引したいですか?

インキュベーションセンタースタッフです。インキュベーションセンターのオープンスペースやシェアードブースでは、早稲田大学に在籍する学生さんを中心として、起業に真剣に取り組んでいる人の姿がいつも見られます。ところが、スタッフとして、ときおり“気になる光景”を目にすることがあります。

以下の写真をごらんください。

センター内の写真

▲センター内の写真

いつも書類やPCに向かってばかりでは疲れますし、時おりリフレッシュのため散歩したりするのは、健康面だけでなく業務効率の面からみても有用なのはいうまでもありません。しかし、このようにいろんなものをテーブルの上に置きっぱなしにして離席している人を、しばしば目にします。

カバンやコートをテーブルの上に乗せること自体がマナー違反ではありますが、それ以前の問題として、書類、携帯電話やPDA、PC(それもログインした状態)、そして(一見しては何が入っているかわからない)カバンをそのまま放置。情報漏洩やセキュリティなどという概念を持ち出すまでもなく、何をしてもお好きにどうぞ、という状態にしか見えません。

仕事に取り組んでいる人は、がんばっているという意識なのでしょう。しかし、こんな“仕事”をしている人と、取引したいという気になるでしょうか? 依頼した案件がだだ漏れになるかもしれないですし、そもそも個室オフィスでもないところでモノを広げるような企業では、クライアントの信頼が揺らいでも仕方ないでしょう。

そもそも、このように物品が放置された状態のまま離席されると、スタッフとしてもそちらに注意を払わざるをえず、正直なところかなりの負担になるのです。

治安のよさを口実にズボラをするのはやめましょう。インキュベーションコミュニティ会員には、個別のロッカーをご用意しておりますので、それをご利用ください。

なお、本日の更新で掲載した写真は、レイアウトは実際にスタッフが目撃したとおりのもので、個別のモノは事務所の備品およびスタッフの私物で構成しています。

2012年もよろしくお願いいたします

インキュベーションセンタースタッフです。2012年初めての更新となります。

入居しているベンチャー企業のなかには、年末年始もがんばって開発に勤しんでいたところもあるようです。時間があるかぎり仕事に勤しむ、そんな姿勢がある経営者にこそ、先が開けるものです。もちろん、絶えず仕事のみに全力を注ぎ続けては、新しいものは生まれてきません。あたりまえの結論ですが、無理の少ない範囲で全力を尽くすことが大事なのでしょう。

さて、2012年に入っても早稲田大学インキュベーションセンターでは、さまざまな試みを行ってまいります。2月10日(金)には、ICTベンチャーの担い手となる学生とメンターの交流を目的とした起業イベント「ENTRY2011 in 早稲田大学インキュベーションセンター」を開催(詳細は専用ページにて)(※中止になりました)。このほかにも、2月にはさまざまなイベントの実施を計画しています。具体的な内容が決まりしだい、随時お伝えしていきます。

最後になりましたが、本年もよろしくお願いいたします。

ガレージからスタートして世界を変えた天才起業家、死去

インキュベーションセンタースタッフです。米国アップル社は2011年10月5日(現地日)、共同創業者であり8月まで同社CEOを務めていたスティーブ・ジョブズ(敬称略。以下同じ)が56歳で亡くなったと報じました。

ジョブズは、学生時代にヒューレット・パッカード(HP)でインターンシップで働いていたときに知り合ったスティーブ・ウォズニアックと意気投合してコンピュータ開発に乗り出します。大学に進んだものの、そこで学業に励むよりも自ら事業を行うほうに力を割きたいとして中退。ゲーム会社のアタリ社などで開発を進めてHPに売り込んだりするもののうまくいかなかったことから、ウォズニアックと2人で個人的にコンピュータ「Apple Comupter I」を作り上げ、1976年6月に販売開始。1977年1月には、外部企業家を含めた3人でアップルコンピュータを法人化、6月にはカラーディスプレイを備えた「Apple II」が爆発的ヒット。早くも1980年にはIPOを果たし、莫大な創業者利益を手にしています。

アップル社でのジョブズは、基板上の回路の細部にまでこだわって指示を出したり、フロッピーディスクドライブのイジェクト(取り出し)ボタンを嫌いソフト制御するように指示したりなど、自分が理想とするシンプルで美しいコンピュータを目指して製品開発を進めます。しかし、マーケティングの失敗などによりアップル社の経営が悪化し、1985年、ジョブズはアップル社役員を事実上解任されます。時をほぼ同じくして盟友のウォズニアックもアップルを去っており、ここでアップルの最初の時代が幕を閉じたといえます。

アップルを去ったのちは、ワークステーションを製造販売するネクスト社の経営に乗り出します。ジョブズはネクスト社でもスマートな技術の導入にこだわりを見せるものの、高コスト化による販売不振もあってネクスト社はソフトウェア開発専業に転じます。ここで開発されたOS「NEXTSTEP」が非常に高い評価を受け、OSの開発で頭打ちになっていたアップル社はネクスト社を買収、ジョブズはアップル社に復帰することとなります。

アップルに戻ってからのジョブズは、マイクロソフト社からの資金や製品の提供も受け、既存プロジェクトの大幅な見直しと新サービスの導入を行い、経営の立て直しに成功。再建の目処が立つと、コンピュータ業界にとどまらない市場の大変革を巻き起こす、新たな製品やサービスを次々と提供していきました。ここで書ける程度の範囲でも、スタイリッシュなPC「iMac」、音楽配信サービス「iTunes」およびそれと連動させた携帯音楽プレーヤー「iPod」、そしてスマートフォンの代名詞ともなった「iPhone」…。

アップル社本社

▲アップル社本社は「Apple Campus」という名前で呼ばれます

部下に対して非常に高い目標を求め、すぐれた成果を出した者に対して最大級の賞賛を与える。その一方で、自分の要求を満たすことのできない者に対しては、容赦なく切り捨てることをいとわない。また、自分の納得がいく製品のみを市場に出すことによって、ユーザーに対して非常に高い顧客満足を提供し、「アップル信者」と呼ばれる層を形成する。その一方で、判断が急に変わることも珍しくなく、その理由は「今はそれが正しいことを自分が知っている」というのみで、部下が慌てて駆け巡ることになる。このように、評価についてはさまざまな面があり、これらはいずれも少なからず正しいものなのでしょうが、創造力とカリスマ性を兼ね備えた希有な経営者であったことについては、誰も異論を挟むことはできないでしょう。ラリー・エリソン(オラクル社CEO)やビル・ゲイツ(マイクロソフト社会長)といった創業経営者とも個人的な親交が深く、ライバル企業の間にもその魅力が伝わっていたという点も、特筆すべきものです。

不世出の天才が逝くには、あまりにも早かったといわざるを得ないでしょう。Macユーザーであろうとなかろうと、まだまだジョブズ発のイノベーションに期待していた人は多かったはずですから。しかし、彼にこだわるのは、ジョブズの求めていることではなかっただろう、と考えるのが正しいのでしょう。

ただ思うことは、第二、第三のジョブズが出てほしいということ。そして、それが早稲田大学からであれば、これほどうれしいことはありません。

迷惑メールはダメ! 法令遵守と企業倫理の確立を

ベンチャー企業に限らず、事業活動の際に電子メールを利用して自社製品などの広告を配信することがあります。しかし、受信者が事前に承諾していない電子メール広告を送信することは、法令で禁止されています(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律、特定商取引に関する法律)。違法に電子メールを配信した場合、受信した人からの申し出により、総務大臣または内閣総理大臣により行政処分が下されることになります。また、文面などから悪質であると判断される場合は、警察が直接検挙することも可能で、この場合は刑事罰の対象となります。

「中身が有用だから多少のことは目をつぶってくれるだろう」「100人中99人までは喜ぶに違いないから大丈夫だ」そういった考えは、電子メールの受信で迷惑を被る人の存在を認めない、あまりにも傲慢なものです。法令遵守は当然ですが、それ以前に、ビジネスを展開するうえで社会的に求められる企業倫理の確立が、事業継続の必須要件です。事業の過程でとっているアクションが、顧客や第三者にどのような影響を及ぼすか。そういった配慮は、経営者のみならず社会人として、当然に求められるものです。

法令に違反する行為を行うことで、事業の進捗が困難になるだけでなく、その事業を運営していた個人の信用も失墜することになります。学生によるベンチャー企業がこういった不祥事を起こした場合、顧客はもちろん、ともに汗をかいてきた従業員、指導にあたってきた教職員など、広い範囲の人に取り返しのつかない迷惑をかけることになります。

なお、早稲田大学インキュベーション推進室では、上の考えに基づき、入居しているベンチャー企業、コミュニティ会員として活動しているベンチャー企業に対し、法令遵守と企業倫理確立を求め、指導にあたってまいります。また、入居者、会員のみなさまにつきましても、法令遵守だけでなく、早稲田大学で活動しているということの意味をかみしめ、大学の看板を背負って事業を展開していることを意識して活動を行っていただきます。

春らんまんです

インキュベーションセンタースタッフです。東京では桜が満開を迎えたという報道がありました。桜といってもいろいろな種類がありますが、通勤通学の途中で出会う桜の樹が、われもわれもという感じで自己主張を強めています。

インキュベーションセンターの周辺でも、あちこちで桜が花を咲かせています。本日の更新では、桜の写真を中心にお届けし、テキストは控えめにさせていただきます。まずは、センターのオープンスペースからも見える、神田川の桜です。

インキュベーションセンター前より

▲インキュベーションセンター前より

神田川沿いの遊歩道に足を踏み入れると、桜のトンネルになります。

神田川沿いの遊歩道にて

▲神田川沿いの遊歩道にて

ちょっと寄ってみましょうか。

桜のアップ

▲桜のアップ

お隣の甘泉園公園には、大きな枝垂桜が。

甘泉園公園の枝垂桜

▲甘泉園公園の枝垂桜

なお、今回ご紹介したところは、お酒を持ち込んで騒げるような場所ではありません。周辺には住宅がびっしり並んでいるところでもありますので、散策の際はお静かに。

入居学生ベンチャー、早稲田学生文化賞受賞!

インキュベーションセンタースタッフです。2月17日の本欄でもご案内しましたが、インキュベーションセンター入居企業「携帯スタディ王国」代表取締役の山本圭太さん(大学院国際情報通信研究科修士課程1年)が、2010年度「早稲田学生文化賞」を受賞されました。

学生の本分は勉学と研究にあることはいうまでもありません。今回は、勉学と研究を着実に行いながら、それとは別の分野にてすぐれた成果を上げたことによって、山本さんのビジネスプラン「みんなで作る問題集 携帯スタディ王国」が賞を受けるにいたったものです。賞状の中には、昨年度のキャンパスベンチャーグランプリ全国大会にて経済産業大臣賞を受賞したことまで書かれています。

山本圭太さん

▲自社オフィス前にて、山本圭太さん

与えられたことを着実にこなすのは、もちろん大事なことです。しかし、それだけにとどまらず、その枠の外での活動をすることで、自分も、そしてまわりも成長するもの。こんな世相だからこそ、“外”での活動を応援し、それによって社会や経済の発展に寄与したい。われわれ一同、そう思っています。

なお、インキュベーションセンターのご利用については、通常どおりとなります。館内の暖房をオフにしておりますので、暖かい格好でお越しください。センタースタッフも、事務所の中でスズメのごとく着ぶくれしながら仕事をしております。

人の雇いかた、使いかた 〜労務管理の基本ポイント、大丈夫ですか?〜

インキュベーションセンタースタッフです。前回の更新でもご案内しましたが、明25日(金)の入居者交流会では社会保険労務士の早川幸男氏を講師に招き、セミナーを担当していただきます。

事業を拡大していくには、人に仕事を任せる必要が出てきます。特にアーリーステージのベンチャーにとっては、単純な労働集約型の業務のみで終わるのではなく、より質の高い従業員が必要です。もちろん、人件費(賃金にかぎらず、事業者が負担する社会保険など、いろいろあります)は事業を推進できる範囲内に抑える必要があります。しかし、そのために無理を重ねてしまうと、ノウハウを習得した人材が流出することになりかねません。ネット上では、内容の信憑性はともかく“ブラック起業”に関する噂がすぐに飛び交うもの。こうなると、優秀な戦力の確保など望み薄になってしまうでしょう。

それでは、ここで質問です。以下のうち正しいものはどれでしょうか? ヒントは特にありませんが、明日の交流会で質問すると、アドバイスを含めていろいろな答えが得られるかもしれません。

  • 1.就業規則を新規に作成した場合、従業員の同意がないまま労基署に届け出ても有効である。
  • 2.週に2日、各6時間勤務のアルバイトが1年間働いているが、同じく1年間働いているフルタイムの正社員とは違って有給休暇を与える必要はない。
  • 3.午前中半休を取った社員が午後0時30分から出社、そのまま午後7時まで勤務。半日のみの労働なので休憩は不要。
  • 4.イベントの人手が足りないので従業員が休日出勤をした。この場合、振替休日を与えればそれ以上の措置は不要。※三六協定により休日出勤がルール化されていることを前提とします。
  • 5.入社当初3年契約としていた契約社員が、1年2ヶ月を経過して退職を申し出てきた。契約違反なので退職を認める必要はない。

続きはウェブで。じゃなかった、解答は次回の更新で。

学生起業家が「早稲田学生文化賞」受賞

インキュベーションセンタースタッフです。今日はうれしいニュースがあります!

 インキュベーションセンター入居企業「株式会社携帯スタディ王国」代表取締役の山本圭太さん(大学院国際情報通信研究科修士課程1年)が、2010年度「早稲田学生文化賞」を受賞されました。 (山本圭太さんについては2010年4月9日の記事もご覧ください。)

 「早稲田学生文化賞」は、2001年5月に制定され、早稲田学生の課外活動を奨励するために、学生個人または、学生の団体が行う課外活動で、特に優れた成果を挙げたものを表彰の対象としています。

 山本圭太さんが起業した「みんなで作る問題集 携帯スタディ王国」のビジネスプランが高く評価され、今回の受賞となりました。

 表彰は3月下旬に行われる予定で、受賞者には賞状が授与され、受賞内容を学生会館内のプレートに刻み、永く栄誉を称えられます。

 センター入居者である山本圭太さんの受賞は、とても名誉なことで、インキュベーションセンタースタッフ一同、感激しております!

 山本圭太さん、おめでとうございます! WASEDAの底力を示す学生のパワーを、これからも引き立てていければと思います。また、今回の受賞を糧として、さらに大きく伸びてほしいと願っています。

情報漏洩対策にご注意を!(2) 従業員への処遇ルール

情報セキュリティという用語でWeb検索を行うと、セキュリティサービスを提供するシステムインテグレーターによるソリューション紹介がたくさん引っかかります。もちろん、ITや物理的装置による情報漏洩対策は重要ですが、それは情報漏洩対策の一部分に過ぎません。

情報漏洩の原因としては、内部者による過失、内部者(委託先などを含む)による故意、外部からの不正侵入などがありますが、特に注意が必要なのは、内部者によるものです。外部からの侵入ならば不断の注意である程度防止できますが、内部者によるものは、気がついた時点で手遅れになっているケースが少なくありません。

役員や従業員は、特に中小零細企業にとっては全員が顔見知りという事も多く、企業と役員、従業員の関係が濃密です。実際に知っている戦力に対して、性悪説で処遇するにはなかなか抵抗感を覚える経営者も多いでしょうし、“みんなを信じている”という経営者もいるでしょう。しかし、例えば一人で仕事をしているときに、出入り業者から甘い話を持ち出されたら、と考えてみると、どうなるでしょうか。信頼は仕事を任せるうえで大事なことですが、出来心を起こしてしまった場合の備えは必要でしょう。

まずは、従業員を雇用する際のルールである就業規則や、退職者に適用する退職金規定などを、従業員が不届きなことをした場合にどう処遇するか、明記しておく必要があります。この種のルールは、レディメイドのテンプレートをそのまま使ったり、あるいは単純に企業に有利なものばかりにしたりしがちですが、前者は論外、後者も従業員のモラールを維持するうえで望ましいとはかぎりません。あくまでも、従業員がモチベーションを発揮できるような処遇をキープしつつ、不届きなことをした場合のペナルティをはっきりさせておく、というスタイルが望ましいでしょう。

事業上で働く労働者(正社員に限らずパートやアルバイトを含む)が常時10人未満であれば、就業規則の制定は法律上の義務ではありません。しかし、就業規則をつくっておけば、何か起きた場合の備えになるだけでなく、従業員が出来心を起こすことへの抑止力ともなります。恒常的にコストが発生するものでもありませんし、ルールを明文化しておきましょう。なお、就業規則などのルール作成の際には、専門家にチェックを依頼することをお忘れなく。